出産以外は入院経験のなかった、50代会社員事務職が
オウハンエンコウという眼の病気にかかった時の話です。
入院
診察と手術が決まった数日後、日程が1月20日に決まったので、その前日から入院、退院は一応14日後の2月3日ということで、改めて入院の申し込みをするために大学病院の入院手続き窓口に向かいました。手続きでは病棟と病室(個室か大部屋か)の希望などを聞かれました。漠然と「入院中仕事もするかもしれないし、個室が良いかしら」なんて思ってましたがとんでもない!個室って高いんだなー!おとなしく大部屋にしました。(「新館」というところを指定したのでそれでも差額はかかりました)でも、部屋の写真などもない中で個室(2万円ぐらいする)をお願いする気にはなれません。
時節柄、入院前にコロナの検査もありました。唾液を採取するものです。そのほかにも入院前の体温を毎日測定して表に記入したり、もありました。
そして手術前日の1月19日、午前中に入院。
入院した大部屋はとても綺麗で、収納スペースもふんだんにあり、いい感じでした。なんといってもWi-Fi完備なのが素晴らしい(手続き要)。これがなければポケットWifiを購入しようとおもうほどのスマホ依存な私にとってはこれ以上ない設備です。
入院をすると手にリストバンドをつけられます。フェスに行ったときにはめるのと同じ形のものですが、容赦なくゆとりなくはめられます(笑)そして翌日からの生活の説明。手術が朝イチでその直後は点滴をするため、術前に点滴を入れるための処置をすること、昼から食事の制限はないこと、手術のあとも、毎日朝の外来前に入院患者の診察があるので、8時ごろに診察。7時ぐらいに朝食があるので、そのぐらいには起床、一方消灯は21時。などなど。うーん、普段の生活が3時間ぐらい前倒しになる感じ。
そのあと、薬剤師さんが来て抗生剤を数種類(目薬と飲み薬と)をくれました。(おお、アンサングシンデレラだ!)服用の際の注意で「3種類目薬があるけど、ひとつ差したら5分あけて次のをさしてくださいね」とのこと。それが、多いものでは1日4回さすものがあったり、朝診察前に15分おきに指すものがあったりします。これはタイマーやアラームがないときっと無理だな(と思ってスマホにアラームをセットしました)飲む薬も、「もし管理が必要だったら、こちらで1回に飲む分ずつ小分けして食事のたびにお持ちしますよ」と言ってもらえましたが、これは自分でできますので大丈夫、とおことわりしました。でもそんなアシストまでやってもらえるんだなあ、と感心することしきり。
看護師さん、薬剤師さんからの説明が終わって、今日は夕方に診察があるだろうけどそれまでは何もないですよ、ということなので、パジャマに着替えてうろうろ病院内散歩(笑)本当はコロナ禍なので、できるだけ病室内の自分のベッド周辺にいなければならないのですが、飲み物も買っておきたいし、ティッシュを持参するのを忘れたので売店に行きました。そこできっとこれからしばらく飲めないであろう熱~いコーヒーも購入。
病室にもどってしばしベッドの上で本を読んだりしていますが、それにしてもひっきりなしにナースコールなのか、電子音が鳴っています。選曲はショパンのノクターン、バッハのト長調のメヌエット、バッヘルベルのカノン、など。そのほか普通のピー音も。このひっきりなしの音にすべて対応しているのだな、と思うと看護師さんには頭がさがりっぱなしです。
こうして時を過ごしていると、予定どおり夕方には主治医の先生(大学病院の助教授)とともに若い先生がみえ、手術前の診察があり、「しばらくできないから今日はぜひ仰向けでぐっすりおやすみください(にこ)」と微笑まれ、夕食をいただき、何もすることがないけど、何となく睡眠不足だと手術中苦しいかしら、なんて思いながら横になりました。
コロナ対策で各病室の部屋のドアが解放されており、同室の方のたてる物音はもちろん、他の部屋の物音も聞こえてしまうこともありますが、そこはまあお互いさま。気になる人は気になるかもしれないけど、私は「気にしてもしょうがないことは気にしない」性質なのでほどなく眠りにつきました。