「AIがすごい」と聞くけれど、具体的に何がすごいの? ChatGPTの名前は知っていても、実際にどう使えばいいの? そんな素朴な疑問を抱えていた私が、知的好奇心に導かれて「AI実践道場」に飛び込んだ10日間の体験記。ビジネスの世界だけでなく、日常生活でも活用できるAIの可能性を探求し、AIと人間の新しい関係を模索していく過程を追います。AIって本当はどんなことができるの? これからどんなことが出来そうなの?10日間の実践を通して私が感じたことをレポートします。
はじめに:AIへの漠然とした興味から実践的スキルの獲得へ
「AI実践道場」とは、Webスキル特化型オンラインスクールとして評価の高い「デイトラ」CMOの初芝賢さんによる、生成AIの実務活用方法を解説するサイト「AI実務大全」の中の学習コンテンツ。「毎日実務を想定したシチュエーションで課題にチャレンジしながらAIライティングを身につけよう」という企画です。
カリキュラムのコンセプトは「実践を通して実務で使えるようになること」。そのコンセプト通り、毎日生成AIを使用した「業界リサーチ」「メルマガ作成」「プレスリリース作成」などの課題が与えられ、AIツールに具体的にどのようなプロンプト(入力する命令文)を入力すればよいか、段階を踏んで学べるようになっています。
AIという言葉を頻繁に耳にするようになった昨今、その実際の活用法や具体的な凄さについて、漠然とした理解しか持ち合わせておらず、ただ、「スゴイ」と聞くので興味はあるーーそういう人は多いと思います。私もその一人です。なので、この機会にAIの真の力を体感し、日常生活や仕事にどのように活かせるのかを体系的に学びたいと思い、本講座の受講を決意しました。
講座の内容:ビジネス現場を想定した実践的AI活用
4つの代表的AIツールを使いこなす
本講座では、実際のビジネスシーンを想定し、ChatGPT、Claude、Gemini、Perplexityという代表的な4つの文章生成AIツールを実際に使用してみるところから始まり、それらを駆使して課題解決に取り組んでいきます。「未知の業界のマーケティング分析」「新商品のプレスリリース作成」など、実務に直結する課題を通じて、各AIツールの特性や違いを学びました。
効果的なプロンプト作成技術の習得
AIに対する指示の出し方、特に参照データの提示による回答精度の向上など、効果的なプロンプト作成方法を深く掘り下げて学んでいきます。入力プロンプトの良しあしで、AIから得られる結果は大きく違ってくることを実感しました。これにより、AIからより質の高い出力を得るための考え方を身につけることができました。
10日間を通して感じたこと:AIの潜在能力と限界
驚きの発見:AIの潜在能力
課題を解く作業を通して、AIの能力や処理速度、ーー「読者に刺さる」といった本来の意味とは異なるが慣用的に良く使用されている言葉に対しての適切な語句理解力は想像以上でしたーーには毎日驚かされていましたが、さらに特筆すべきは、AIが既存のビジネス分析手法をも理解していることです。例えば、「この業界についての業務上必要な知識を教えて」と入力しただけで、3C分析(市場や顧客、競合、自社の3要素から分析する考え方)に基づいた回答が得られたことには、AIが持つ知識の深さと応用力を実感したと同時に、「そこまで気が利くのか・・」とある種 感動を覚えました。
創造的思考のパートナーとしてのAI
AIを単なるツールではなく、創造的な思考のパートナーとして活用することで、複雑な問題解決やアイデア創出がより効率的かつ創造的になることを学びました。たとえば、メモ書きを入力し「読みやすい文章にまとめて」と指示をすることで、「散文的箇条書きのメモでしか表せない曖昧な思考」を「整理されたひとつの考え」に昇華させることが出来ます。自分では気づかなかったキーワードをAIが提示してくれることもあり、単なる文章作成ツールにとどまらない、思考整理ツールとしてのアシスト能力に大きな可能性を感じました。
ファクトチェックの重要性
よく言われていることですが、やはりAIの回答には誤りや過剰解釈が含まれることがあります。個人的には思った以上にその出現の度合いが多いと感じました。このことは人間によるファクトチェックの重要性と、AIを適切に使いこなすためには自身の知識や教養のブラッシュアップが不可欠だということを再認識させることになりました。
印象的な学び:ゴールシークプロンプトの威力
目標達成への新しいアプローチ
講座では、AIから適切な回答を得るためのプロンプト作成テクニックも解説され、実際にそのテクニックを使用するワークがあるのですが、そこで初めて触れた「ゴールシークプロンプト」という概念は特に印象的でした。漠然とした目標から最適な達成プロセスを提示してくれるこの手法は、問題解決の新たなアプローチとして、非常に有効だと感じました。
ゴールシークプロンプトはパーソナルコーチの役割を果たせるかも?!
試しに、このゴールシークプロンプトを私の草野球での悩みに早速適用してみました。すると、「バッティングを上達させたい」というプロンプトに対し、AIは技術面(素振りをする、など)だけでなく、「集中力を高めるために瞑想を取り入れる」「試合のシミュレーションを行い、プレッシャーに強くなる」などの、メンタル面の強化まで踏み込んだアドバイスを提供してきたのです。このような総合的なアプローチは、AIが単なる情報提供ツールを超えて、パーソナルコーチのような役割を果たす新たな側面を見せています。
AIとの新しい関係性:気軽に相談できる「ハードルの低いカウンセラー」
この経験によって、もう一つ気づいたことがあります。人間からのアドバイスに反発しがちな場面でも、AIからの客観的な提案には素直に耳を傾けられるのでは、ということです。これは、カウンセリングや心理的サポートの分野で、AIが新たな可能性を持つことを示唆しています。
時間がない、ハードルが高いなどの理由で、メンタルクリニックを受診したりカウンセラーと面談することが叶わない場合でも、チャットボットのようにAI相手に気軽に悩みや不調を吐露し、アドバイスを求める手段が増えるということは、ストレスの多い現代社会において、大きな可能性を秘めているのではないでしょうか。(もちろん、答えがAIによるものであるということを正しく理解したうえで、という前提は必要ですが)
まとめ:AI時代に求められる「創造的共生力」
今後の人材には、AIの力を賢く活用し、その可能性を最大限に引き出す能力が、より求められていくと感じています。しかし、AIのあるなしに関わらず、人間が個人として教養を磨くことの重要性は変わりません。AIの凄さも限界も理解し、いかに人間とAIが互いの長所を生かし合う新たな関係性を構築できるか。これが今後におけるAI活用の鍵となるでしょう。
例えば、「AIには表現出来ない『味わい深い文章』とは何か」を探求することは、人間ならではの創造性を再発見・再定義することにつながります。つまり、AIと適切に付き合いながら、自己の価値を高める「創造的共生力」こそが、これからの時代に不可欠なスキルになるのではないでしょうか。AIを効果的に活用しつつ、人間らしい感性や知識も大切に育てていくバランスが、私たちの未来の強みになるという思いを強く持ちました。
この講座は、AIの技術的知識だけでなく、AI時代における人間の在り方や学びの本質について深く考えさせてくれる、極めて示唆に富んだ体験となりました。まだ初級編10日間が終わったばかりで、これから中級編・上級編と続いていくので、今後、どのようなAIの活用方法や学びが得られるのかがとても楽しみです。AI活用に興味がある方、ビジネスや個人の成長にAIを取り入れたい方には、ぜひこの「AI実践道場」の受講をお勧めします。
この記事は文章生成AIを活用して書いたものですが、記事内のエピソードや意見は執筆者本人の意思・経験によるものです。
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