黄斑円孔入院記(9)

黄斑円孔

出産以外は入院経験のなかった、50代会社員事務職が
オウハンエンコウという眼の病気にかかった時の話です。
退院後と現在の状況についてです。

退院後の生活

退院前に、その後、自宅での日常生活における注意を受けました。
・退院後1週間は洗髪・洗顔禁止
・感染防止の目薬を、入院時と同じスケジュールでさすこと
・汗をかいてほしくないので、歩く以上の運動禁止。(入院は冬でした)砂埃などもってのほか。
・退院後1週間経ったら経過観察で通院。その後も2週間に1度通院(これを3ヶ月続けたあと、通院は3ヶ月に1度となりました)

私は入院前まで、定期的に草チームに属してスポーツをしていたのですが、チーム練習に合流できたのは退院後2か月経ってからのことでした。

視界に見える水面はより小さくなり、手術後2週間もするとほとんどなくなりました。

その後の経過 そして現在

現在、手術を受けてから約1年半が経ちます。

退院後、頻繁に通院していたのは、感染症を引き起こしていないかのチェックで、そちらは問題なく推移し、手術は成功したと言えます。そもそもこの手術をするに至った網膜の黄斑部分のはがれかけもバッチリ治っており、網膜剥離のリスクも少なくなりました。

ただ、私の場合視力は戻りませんでした。また、ゆがみも戻っておりません。さらに、年齢的なこともあるのか今度は白内障になってしまい、左眼だけでは生活が出来ないぐらいの視力です。

このブログの最初のほうで「バラ色の未来が約束されたわけではない」と書きましたが、まさに、症状が改善したか否かで言えば、私の左眼は、手術前をまったく変わらない状態ーゆがみと視野欠損と0.1にとどかない視力のままです。おそらく近い将来、左眼は白内障の手術を受けることになります。それをしたところで視力がどのぐらい戻るものなのかは、わかりません。

ただ、どんな状態になろうとも、ほかならぬ自分の体のパーツなので・・こりゃもう「持って生まれたもの」として、今後も付き合っていくしかないね、と思っています。手術をし、眼を気に掛けるきっかけとなったこともあるので、今回の入院には一ミリも後悔はありません。

また白内障の手術を受けることになったり、そもそも持っている緑内障のケについても、変化があったらこちらに書いていこうと思っています。

今回の入院を通して看護師さんや医療チームのチームワークだったり献身的な様子を知ることが出来たのは、私にとって大きな糧となりました。今も全国の医療の現場で働く皆さんに尊敬と感謝の気持ちをお送りしたいと思います。