出産以外は入院経験のなかった、50代会社員事務職が
オウハンエンコウという眼の病気にかかった時の話です。
手術から1週間たちました。
うつぶせ生活卒業
手術から1週間経ちました。曜日の関係や執刀医のスケジュールなどもあり、毎日診察があったわけではありませんが経過は良好とのこと。左眼のガスも明らかに抜けてきており、水面越しに見ているような視界ではなく、普通の風景の下半分に水たまりのようなのが見えているような視界になってきました。研修医くんの診察が夕方あり、「きちんとした検査は改めて主治医先生からしてもらいますが、今晩からはうつぶせ寝でなくて大丈夫ですよ」と言ってもらえました。やったー!
普通に顔をあげて歩いたり、テレビを見たりすることのなんと快適なことでしょう。そしてやっとこれで一晩中ぐっすり眠ることができました。
退院へ
手術の8日後の夕方、主治医の先生の診察があり、翌日にもろもろ検査、翌々日の午前中に退院することが決まりました。入院期間は手術後10日間ということになります。最初言われていた2週間からは短くなったので、経過が幸いにも良好だったということになります。
退院日を翌日に控えた視力検査。ルンルンな気持ちで臨みました。
いつものようにCの字がならんでいる視力検査の設備。検査の方が「これはどちらが開いていますか?」と尋ねます。ところが私には「これ」が見えません。明るく灯っているはずの「これ」は、自分が顔や視線を動かさないと、視界の中に入ってこないのです。これは、いわゆる手術前に網膜・・黄斑の一部がはがれかけているせいで起こっている視野欠損なのですが、それが手術を経て、経過も良好なのに相変わらず見えていないということで、正直「え、治ってないじゃん」とショックでした。
あくまでも今回の手術は、網膜剥離という最大のリスクを避けるために行うもので、手術が成功したからといって視野欠損や視力が改善するかどうかはわからない、という手術前の説明と、それでも「視力はうまくいけば半年ぐらいかけて、徐々に改善する」ということに望みをたくすしかないんだな、ということを改めて思い知ったのでした。