出産以外は入院経験のなかった、50代会社員事務職が
オウハンエンコウという眼の病気にかかった時の話です。
序章が続きます。まだ入院しません。
それでも さらに寝かす(笑)そして。
最初にグニャに気づいたのはまだ残暑が残る時期だったと思いますが、だらだらと先延ばしにして、結局眼科に行ったのは11月になってからでした。相変わらずの大混雑の医院。待った末の視力検査。そこで私は自分の現状に直面するのです。
視力検査って、壁に一部が欠けた円がならんでいて、下に行くほどその円が小さくなっていますよね。欠けている方向を「上」だの「右」だの答えて、どこまで小さいものが見えているかで測ります。そこの医院では、答えてほしい円のところにランプがついて、「はい、今ランプがついている円はどこが欠けてますか?」というのを示すようになっていました。
それが、どこにも見えない。「ランプがついている円」が。
眼科のスタッフさんの指示に対して「え、今どこかにランプついていますか?」と言いかけて顔を動かすと、ヒョコっとランプが灯った区画と円が視界に現れました。私の場合、ガチで「ここを見るぞ」と集中したちょい左下にエアポケットのように「見えてない一角」があるらしいです。
気のせいではなく、あきらかに見えていない。
それを実感し、診察の時に、「実は直線のはずのものがグニャっと曲がって見えるときがある」という症状をお話ししました。
「いつ頃からですか」と先生。それに対して怒られそうだからと、ちょっとサバ読んで「い・・一、二か月、前から徐々に、ですかね」と答える私(ごめんなさい)その後、眼底写真の別バージョンみたいな写真を撮影すると、網膜に、亀裂が入っているということがわかったのです。
実は春に診察を受けた時にも、同じような写真は撮られておりました。その時には亀裂は入っていなかった。先生は春の写真と今回の写真を並べて、違いを一緒に確認させてくれました。この間の時期に症状が進行してしまったんですね、しばらくいらしてなかったですね、と。
あー、夏だよー。最初に気づいたのは・・・。その時にすぐにくればちょっとは違ったのかしら・・と心の中で、ちょっと思いました。
先生は、提携する大学病院への紹介状を書いてくれることになりました。